ランレベルとはLinuxの起動状態(動作モード)でありそれぞれ1~6のランレベルが存在します。各ランレベルは以下のようになっています。
ランレベルの確認、変更デフォルトのランレベル(通常起動するランレベル)を変更するには/etc/inittabファイルを編集します。
runlevel 内容 0 シャットダウンシーケンスの開始 1 シングルユーザーモード(管理者モード:以外のログインは不可)O/S等のメンテナンス時に使用
rootのみがシステムを利用するモードであり、ログインにパスワードが必要ないのでパスワードを忘れた場合などに使用されます。2 マルチユーザモード(NFSなし)ログイン画面はCUI(テキストの画面)
複数のユーザがシステムを利用できるモードです。3 フルマルチユーザモード( 2 + NFS ) 4 未使用(独自のrunlevel設定可) 5 X11の使用 デフォルト値 6 リブート
#またシステムの起動後にランレベルの変更を行うにはinitコマンドを使用します。
# inittab This file describes how the INIT process should set up
# the system in a certain run-level.
#
# Author: Miquel van Smoorenburg,
# Modified for RHS Linux by Marc Ewing and Donnie Barnes
#
# Default runlevel. The runlevels used by RHS are:
# 0 - halt (Do NOT set initdefault to this)
# 1 - Single user mode
# 2 - Multiuser, without NFS (The same as 3, if you do not have networking)
# 3 - Full multiuser mode
# 4 - unused
# 5 - X11
# 6 - reboot (Do NOT set initdefault to this)
#
id:3:initdefault: ←デフォルトのランレベル(この場合のデフォルトランレベルは3)
# System initialization.
si::sysinit:/etc/rc.d/rc.sysinit ←システムの初期化スクリプト
l0:0:wait:/etc/rc.d/rc 0 ←↓各ランレベルの初期化スクリプト
l1:1:wait:/etc/rc.d/rc 1
l2:2:wait:/etc/rc.d/rc 2
l3:3:wait:/etc/rc.d/rc 3
l4:4:wait:/etc/rc.d/rc 4
l5:5:wait:/etc/rc.d/rc 5
l6:6:wait:/etc/rc.d/rc 6
----------------以下省略----------------
init ランレベル例えばランレベルを5に変更したい場合は、次を実行します。
init 5現在のランレベルを確認したい場合はrunlevelコマンドを使用します。
# runlevel1つ前のランレベルと現在のランレベルが表示されます。1つ前のランレベルがない場合は"N"と表示されます。
3 5
よってこの場合は1つ前のランレベルは3で現在のランレベルは5となります。